Miles Davis(マイルス・デイヴィス)/ UNRELEASED BITCHES BREW SESSIONS PLUS 【2CD】

フォーマット:2CD
コンディション(ジャケット/盤):NW/NW
備考:

ジャズのみならずすべてのジャンルの垣根を取っ払ってしまった音楽史上最大の衝撃作、大名盤『ビッチェズ・ブリュー』。
1940年代後半からジャズの歴史を塗り替えてきた”帝王”と呼ばれるマイルス・デイヴィスが、最も脂の乗った43歳の1969年に発表したのがこのアルバム。現在ではこの作品の発表前と後では音楽シーンが一気に転換してしまったといわれている事を歴史が証明しています。
この作品がレコーディングされたのは1969年8月19から21日の三日間で、ここからマイルスの懐刀といわれるプロデューサーのテオ・マセロによって編集されたのが『ビッチェズ・ブリュー』なのです。
後にこの『ビッチェズ・ブリュー』何十周年記念とやらで、『コンプリート・ビッチェズ・ブリュー・セッションズ』というタイトルの豪華なボックス・セットがリリースされたものの、蓋を開けてみればそれは名ばかり、どこにも『ビッチェズ・ブリュー』のセッションは収録されておらず、アルバムをまんま収めて他はその後にレコーディングされた音源を詰め込んだだけという有様。つまり『ビッチェズ・ブリュー』のセッション・テープには一切手を付けず、アルバムそのままと無関係音源を豪華な箱で飾り付けたというファン怒り心頭アイテムとして汚点を残す結果となってしまったのでした。
しかし、その後ファンの溜飲を下げるべく、未だに新たなマイルス・ファンに支持され続けるマイルス・コレクターズの金字塔、名門“So What!”レーベルから満を持して『アンリリースド・ビッチェズ・ブリュー・セッションズ』がリリースされ、前述のボックス・セットでは日の目を見ることのなかった歴史的な3日間、1969年8月19から21日のレコーディング・セッションが完全収録という内容で、さらに他の幾つかのレーベルからのアイテムとは一線を画す真のマスター・テープが使用された極上高音質での登場はとにかく衝撃的でした。

そのリリースからも数十年が経った2020年末、“So What!”レーベル責任監修のもと新鋭“ヴードゥーダウン・レコーズ”第一弾として、オリジナル・マスター・テープから新たにリストアしてよりアップ・グレードされ、さらにボーナス・トラックが追加されプレスされた最終決定版『アンリリースド・ビッチェズ・ブリュー・セッションズ・プラス』がここにリリースとなったのです。

軸となる『ビッチェズ・ブリュー』の三日間のセッションは“So What!”レーベルのオリジナル・マスターが使用されており、オリジナルの貴重性を鑑み、さらにもとより極上音質であることからイコライジングは施しておりません。
“So What!”レーベル版では各曲のセッションが一つのトラックになっていたのに対しこのレストア版ではチャプターが細分化され聴きやすくなっています。
そもそもこのアイテムはスタジオ・セッションがまるまる収められておりそれこそが貴重な訳ですが、メンバーによるチャットやチューニング、個人パートの練習などのシーンもあるため“鑑賞する”という点でやや難ありであったため、今回のレストアにあたりそれぞれ“演奏”の始まりに新たなチャプターが打たれました。これによりオリジナル『ビッチェズ・ブリュー』とは違う演奏が即座に楽しめるようになったのです。

そして注目のボーナス・トラックは、やはり“So What!”レーベルのオリジナル・マスターを使用。
『アナザー・ジャック・ジョンソン』に収録されていたスティーヴ・グロスマンのオーディション的に行われた1970年のセッション『ソー・ホワット』を収録。グロスマンの強力なソロにつられジョン・マクラフリンもギター・ソロをとった、アルバム『カインド・オブ・ブルー』収録バージョンとは全く別の狂喜乱舞な『ソー・ワット』です。
そしてもうひとつ70年に行われたセッション『ゴー・アヘッド』を収録。ドラマーにビリー・コブハムを迎えてジョン・マクラフリンとはマハヴィシュヌ・オーケストラのコンビ。70年代マイルスの大黒柱となるマイケル・ヘンダーソンも参加しており、コブハムのドラム・プレイは後のファンク傾向を匂わせます。
ボーナス収録された二曲はリマスタリングにより音質がかなりアップ・グレードされており、埋もれ気味だったリード楽器やドラムスの輪郭が鮮明に蘇っています。どちらのセッションも入手困難なレア・トラックで、かつメンバーが本編と近いため非常に気の利いた収録です。

もうこれ以上は何も望めない強力な内容、待望の永久保存となるプレス盤、帯付、最終決定版のリリースとなります。これを買わずしてマイルスは語れない!と言って決して過言ではありません。
すべての音楽愛好家の棚に並ぶべき必須のコレクション・アイテムです!

Supervised by SO WHAT! Label.
Unreleased studio sessions, Recorded in 1969-1970

“BB” First Session Recorded in August 19, 1969
Miles Davis - trumpet
Wayne Shorter - soprano saxophone
Bennie Maupin - bass clarinet
John McLaughlin - electric guitar
Chick Corea - electric piano
Joe Zawinul - electric piano
Dave Holland - bass
Harvey Brooks - electric bass
Jack DeJohnette - drums
Larry White - drums
Don Alias - drums, percussion
Jim Riley - percussion
* BITCHES BREW (DISC1 / 1-5)
* JOHN McLAUGHLIN (DISC1 / 6,7)
* PHARAOH'S DANCE (DISC1 / 8,9)
* ORANGE LADY (DISC1 / 10)

“BB” Second Session Recorded in August 20, 1969
Miles Davis - trumpet
Wayne Shorter - soprano saxophone
Bennie Maupin - bass clarinet
John McLaughlin - electric guitar
Chick Corea - electric piano
Joe Zawinul - electric piano
Dave Holland - bass
Harvey Brooks - electric bass
Jack DeJohnette - drums
Jim Riley - percussion
* MILES RUNS THE VOODOO DOWN (DISC1 / 11-16, DISC2 / 1-3)

“BB” Third Session Recorded in Augus 21, 1969
Miles Davis - trumpet
Wayne Shorter - soprano saxophone
Bennie Maupin - bass clarinet
John McLaughlin - electric guitar
Chick Corea - electric piano
Joe Zawinul - electric piano
Larry Young - electric piano
Dave Holland - bass
Harvey Brooks - electric bass
Jack DeJohnette - drums
Larry White - drums
Don Alias - drums, percussion
Jim Riley - percussion
* SPANISH KEY (DISC2 / 4-7)
* DIRECTIONS (DISC2 / 8)
* PHARAOH'S DANCE (DISC2 / 9-12)

Rehearsal Session Recorded in March 20, 1970
Miles Davis - conductor
Steve Grossman - soprano saxophone
John McLaughlin - electric guitar
Dave Holland - electric bass
Lenny White - drums
* SO WHAT (DISC2 / 13)

Rehearsal Session Recorded in April, 1970
Miles Davis - conductor
Steve Grossman - soprano saxophone
John McLaughlin - electric guitar
Herbie Hancock - organ
Michael Henderson - electric bass
Billy Cobham - drums
* GO AHEAD (DISC2 / 14)
販売価格 2,900円(税込)
型番 VOODOO DOWN Records/VDD 2020-001

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