フォーマット:2CD
コンディション(ジャケット/盤):NW/NW
備考:
■完全初登場音源!
■前座のアルバート・ハモンドを含め完全収録!
■ベースの弦が切れて即興で「GET BACK」を演奏!
2009年1月、さいたまスーパーアリーナにてクラプトンとベックのジョイント・コンサートが行なわれた。それぞれピンでワールドツアーを行なえるビッグネームがジョイント・コンサートを行なうとあって話題となったライヴであった。今では珍しくなったこのような形態のコンサートであるが、60年代末期から多数のアーティストが一同に会してのフェスティバルが流行した時代があった。その名残だろうか、かつては様々な組み合わせで国内外を問わずジョイント・コンサート行なわれていたものであった。
そして本作に収録されている1973年テン・イヤーズ・アフターの来日公演は、アルバート・ハモンドとのジョイント・ステージで行なわれたのである。一緒にステージに立つことはなく、厳密な意味ではジョイントではなく、アルバート・ハモンドは前座として、最初に観客を温める役目を担っている。本作は、1973年5月23日武道館におけるテン・イヤーズ・アフターのコンサートを、前座のアルバート・ハモンドのパートも含め完全収録している。
【アルバート・ハモンド】
今となっては息子の方が有名かもしれないが、ある世代のファンにとってはアルバート・ハモンドという名前には格別の思い入れがあるに違いない。もちろん今でも現役で2016年には来日公演も行なわれ、再評価の機運が高まっている。アメリカではあまりヒットしなかったものの、英国では勲章をもらうくらい評価が定まっており、日本でも多くのヒット曲に恵まれている。1973年がアルバート・ハモンドにとって初来日であり、当時「カリフォルニアの青い空」がヒットしているさなかの来日とあって、チケットにの「テン・イヤーズ・アフター。共演アルバート・ハモンド」と名前が列挙されている。
最初に前座としてアルバート・ハモンドが武道館のステージに登場する。バンドは帯同しておらずアコースティック・ギターのみで約40分の前座ステージをひとりで行なっている。アメリカ他各国の知名度でいえばテン・イヤーズ・アフターとは比較にならないため前座扱いだが、日本における状況は充分に「共演」に値するもので、全く異なるタイプの音楽ながらテン・イヤーズ・アフター目的で武道館に訪れた聴衆も盛り上がっているのがわかる。セットリストはこの時点でリリース済の2枚のアルバムから選曲され、かつホセ・フェリシアーノカバー曲「雨のささやき」などを披露している。
【テン・イヤーズ・アフター】
アルバート・ハモンドの前座が終わり、司会者による「テン・イヤーズ・アフター!」という紹介で会場の雰囲気が一転する。期待感に盛り上がる聴衆を前に「One Of These Days」でショウが開幕する。しかしその曲調はブルース基調をベースにしているため、最初は歓声を上げた聴衆も静かにステージ上で繰り広げられる演奏を静かに聴き入っている様子である。またテン・イヤーズ・アフターは、そんな聴衆を気にするでもなく、ただひたすら熱く濃密なサウンドを次々に繰り出し、一瞬の息つく間もない演奏を展開している。この聴衆とステージの意識の乖離こそが、時代を感じる部分かもしれない。
テン・イヤーズ・アフターの来日公演は当時から名演と評価されていたもので、特にレオ・ライオンズがあまりに激しいプレイの為、ベース・ギターの弦が切れたのは、来日公演史上屈指の名場面として有名である。本作は、まさにその当日のドキュメントなのである。今まで文献でしか知ることの出来なかったこのシーンを、本作は鮮明に現代によみがえらせてくれる。そして実はこの場面には続きがあり、弦を張り替える場繋ぎとして、他のメンバーがビートルズの「Get Back」を即興で演奏するのである。突然の即興演奏に聴衆は大喜びしている。テン・イヤーズ・アフターのステージで、このようなハプニングは非常に珍しいのではないだろうか。
【AT BUDOKAN 1973】
本作はアルバート・ハモンドとテン・イヤーズ・アフターという、全く音楽性の異なる2者が、前座とメインアクトとはいえ、同じステージに立つという、今では考えられない組み合わせで行なわれたコンサートの記録である。それを今までどこにも出回っていないオリジナル・マスターを録音者自らの提供により完全収録している。今まで文献でしか知ることの出来なかったハプニングありの前座を含むフル・コンサートを初登場音源により完全収録である。
テン・イヤーズ・アフター解散1年前の1973年来日より武道館公演を、前座のアルバート・ハモンドを含め完全収録。過去に何度も再結成をしているものの、アルヴィン・リー亡き今、それもかなわなくなったテン・イヤーズ・アフターの貴重な1973年の来日公演の記録。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
BUDOKAN HALL TOKYO JAPAN May 23, 1973
ALBERT HAMMOND as opening act
DISC ONE
01. The Free Electric Band
02. Candle Light Sweet Candle Light
03. Listen To the World
04. Who's For Lunch Today
05. The Peacemaker
06. Names, Tags, Numbers and Labels
07. Brand New Day
08. Down By The River
09. The Air That I Breathe
10. Rain
11. It Never Rains In Southern California
TEN YEARS AFTER as main act
12. Introduction
13. One Of These Days
14. You Give Me Loving
15. Good Morning Little School Girl
16. Rock & Roll Music To The World
DISC TWO
01. Hobbit
02. Standing At The Station
03. Slow Blues In C
04. Silly Thing
05. Help Me
06. Get Back
07. I’m Going Home
08. Sweet Little Sixteen
09. Choo Choo Mama
販売価格 |
4,500円(税込)
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型番 |
shakuntala/STCD-057/058 |